酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
中田翔のエグい“打点喰い”っぷり。
週刊セパ好成績&珍記録まとめ。
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2020/09/01 08:00
目下、パ本塁打と打点トップを走る中田翔。日本ハムを長年支える主砲が勝負強さを見せている。
小鶴誠の161打点は飛ぶボール時代。
NPBのシーズン最多打点は1950年、小鶴誠の161打点だ。この年は、ラビットボールと呼ばれる反発係数の高いボールが使われ、小鶴は130試合で161打点を挙げた。しかし他にも多くの打撃記録が生まれるなど「特別な年」と言われた。
157打点はこれに次ぐ史上2位に相当する。143試合制なら小鶴の記録を70年ぶりに更新していた可能性もあるだろう。
今季の中田は本塁打もすでに21本。このペースでいけば自身のキャリアハイを大きく上回る40本台で、初のタイトルを獲得することも夢ではない。ただしこの分野はソフトバンクの柳田悠岐が1本差で迫っているから予断を許さないが……。
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1989年生まれで今季31歳の中田翔は、2023年に開場する北海道北広島市の新本拠地「エスコンフィールド北海道」でプレーする夢を口にしている。
今季の大飛躍によって、その年、34歳になる中田翔が新球場で打棒をふるう可能性はぐっと高くなるだろう。後半戦の活躍に期待したい。
絶好調ソフトバンクが6戦全勝。
<8月24日から8月30日までの1週間の成績>
【パ・リーグ】
○チーム成績
1 ソフトバンク6試合6勝0敗0分 率1.000
打率.250 防率1.67
2 ロッテ6試合4勝2敗0分 率.667
打率.204 防率4.15
3 西武6試合3勝3敗0分 率.500
打率.240 防率4.25
4 楽天6試合2勝4敗0分 率.333
打率.259 防率3.17
4 日本ハム6試合2勝4敗0分 率.333
打率.260 防率5.54
6 オリックス6試合1勝5敗0分 率.167
打率.200 防率3.86
ソフトバンクが6戦全勝。チーム防御率1.67が示すように投手陣が抜群だった。監督交代から息を吹き返したように見えたオリックスだが、第11週は1勝しかできなかった。