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女子ホッケー・さくらジャパン、
五輪代表選考会での喜びと覚悟。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byYUTAKA/AFLO SPORTS

posted2020/08/24 10:00

女子ホッケー・さくらジャパン、五輪代表選考会での喜びと覚悟。<Number Web> photograph by YUTAKA/AFLO SPORTS

昨年8月、オリンピックのプレ大会で準優勝に輝いた女子ホッケー・さくらジャパン。

自粛期間中の試行錯誤。

 同じくリオ五輪代表の清水美並も、こう語っている。

「活動が再開できる嬉しさを感じつつ、目標である東京2020オリンピックでの金メダル獲得に向けて、これから更にレベルアップしたいです」

 これまで熾烈な代表争いを繰り広げてきた。そんな経験を積み、チームの方向性も身をもって知るからだろう、選考レースであることの緊張よりも、まずはホッケーをする喜びを表す。

 実際、自粛期間中、選手たちはそれぞれに試行錯誤して、自身を高めようと励んできた。

「自粛期間中には、意識して運動量を落とさないようなランニングや、体幹トレーニングを行ってきました」(清水)

成長著しいストライカーの野村香奈。

 リオ五輪には惜しくも出場できなかったが、成長著しいストライカーの野村香奈はこう語る。

「自身のモチベーションが下がらないよう、個人のスキルアップを重点に日々練習を続けていました」

 再開のときを見据えながら、思いは募った。

 野村の次の言葉にもそれが表れている。

「コロナ禍の中、早くみんなでホッケーがしたいと思っていましたので、今回の選考会では皆で集まって活動できる喜びでいっぱいです」

 そうした思いとともに迎えたのが、代表選考会だった。
 
「今回の選考会では、代表メンバー入りできるよう、これまで頑張って取り組んできたことを全力で発揮したいと考えています」(清水)

【次ページ】 2020年を集大成として取り組んできた選手がいる。

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