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女子ホッケー・さくらジャパン、
五輪代表選考会での喜びと覚悟。
posted2020/08/24 10:00
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
YUTAKA/AFLO SPORTS
8月18日、ホッケー女子日本代表「さくらジャパン」の代表選考会が岐阜県各務原市で始まった。
代表の活動は、今年3月以来5カ月ぶり。他の競技同様、新型コロナウィルス感染拡大により、活動を中断していた。
代表選考会に参加した選手やスタッフは、練習前に検温し、手指の消毒、用具の消毒などの対策をとって活動を行なっているという。
選考会は、来年に開催が予定されている東京五輪へ向けての代表候補選手を選ぶ目的で実施されており、9月8日からの2回目と合わせて実施される。
「一番の狙いは、来年の東京2020オリンピックに向けて、改めて強い意志と覚悟を持って取り組める選手を選考することです」(さくらジャパンチームリーダー中村真理氏)
「嬉しい気持ちが一番強いです」
すでに五輪代表選手が内定している競技のほとんどは内定を来年まで維持する方針を示している。
一方、ホッケーは5月下旬に代表を発表する予定で内定選手はいなかった。だから活動ができる状態になったところで、代表選考へ向けた一歩を踏み出すことになった。
もともと指揮を執るアンソニー・ファリー監督の方針として、メンバーを固定するのではなく、広く選手を招集し、競い合うことでレベルアップを図ってきた。
これまでの方針を踏襲するように、今回もベテランから若手まで多くが呼ばれた。
その1人、リオデジャネイロ五輪に出場した真野由佳梨は、このようにコメントしている。
「長い期間、さくらジャパンのメンバーと会えない日々が続いていたので、活動再開を待ち望んでいました。今日、再び集まることができて嬉しい気持ちが一番強いです」