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遠藤航は世界のトップへまっすぐだ。
「勝負は避けない。100%でぶつかる」
posted2020/08/19 11:40
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
AFLO
ヨーロッパ各国リーグの2020-21シーズンに挑む日本人選手のなかで、もっとも注目を集めている選手と言ってもいいだろう。ドイツ・ブンデスリーガのシュツットガルトに所属する遠藤航だ。
昨シーズンは「曇りのち快晴」とでも言うような日々を過ごした。ブンデスリーガ2部の開幕直後にシント=トロイデン(ベルギー)からシュツットガルトへ移籍したが、リーグ戦初出場は11月3日の第12節まで待たなければならなかった。
しかし、デビュー後は疾走感豊かにシーズンを駆け抜ける。14節からスタメンに定着すると、出場停止の1試合を除く全試合に先発出場した。中盤のアンカーポジションとダブルボランチの一角を担った日本人MFは、2シーズンぶりの1部昇格に尽力したのだった。
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「移籍したばかりの頃はなかなか試合に出られなかったので、難しい時期も過ごしました。けれど、スタメンで使ってもらってからは自分のパフォーマンスも徐々に良くなっていきましたし、2部とはいえ試合に出続けて、チームも1部に昇格することができた。充実したシーズンを送ることができました」
チームでただひとりのベストイレブン選出。
シーズン後には、ドイツはもちろんヨーロッパでも名高い専門誌『キッカー』によるベストイレブンに、チームでただひとり選出された。「正直ちょっと驚きました」と、遠藤は率直な思いを明かす。
「最初の3カ月ぐらいは出ていないし、出場21試合で選ばれたのは僕ぐらいなので。それで評価されたのは嬉しいことだし、それぐらいやらなきゃいけないという思いで僕もシーズンを通してプレーしていました。
チームが昇格するために自分は何ができるのか、ということに対してとにかくトライしていきました。シーズンを通してコンスタントに、それほど浮き沈みなくプレーできたというところが、すべてだったかなと思います」