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術後の投手・大谷翔平の現在地は?
ダルビッシュ有の言葉で考える。
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byKyodo News
posted2020/08/08 11:50
MRI検査で右屈曲回内筋群の損傷と診断されたのち、オンライン会見に笑顔で応じた大谷翔平。今シーズンは今後、打者に専念することになる。
大谷だけが許された道がある。
そして、幸いなことに大谷の右肘付近の屈筋回内筋痛は深刻なものではないということもわかった。
「一発で(靭帯が)切れたなという感じではない。違和感があって降りた。(再手術は)ないと言われています。もちろん、はい」
今後は自然治癒を待ちながら、4~6週間後の投球再開を目指すと言う。屈筋回内筋の痛みはトミージョン手術後に多く起こり得るセットバック(後退)のひとつ。今回に限っては朗報と言える。
今季、残り試合は昨季同様に打者に専念することも決まった。その中で「4番・DH」で5試合ぶりにラインナップに戻った6日のマリナーズ戦ではいきなり3号本塁打を左翼へ打ち込んだ。
いやはや、恐れ入る26歳。彼には彼だけが許された、進むべき道がある。