寺原隼人の名言
甲子園で名前を残せるチャンスがあるなら狙うべきでしょう。
寺原隼人(高校野球)
2020/08/10
宮崎に「松坂超え」を公言する青年が現れた。日南学園のエース寺原は、当時甲子園最速を誇っていた松坂大輔、新垣渚が持つ151kmに迫る速球で話題をさらっていた。いまでこそ150km超えは珍しくないが、その記録更新を願う大歓声に包まれた甲子園で、伝説を刻む。2回戦の玉野光南(岡山)戦、投げた瞬間「これはいったかな」と感触を得たボールは154kmを記録。速球王の誕生にメディアも大きく賑わった。プロとしてキャリア10年を積んだ当時のインタビューで、かつての自分にどんな声をかけるかと問われると「記録を狙えって言います」と即答。ピッチングの妙味を知った上で「甲子園は自分の名前を売る場所」と力強く語っていた。
Number809・810号(2012/08/03)