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PGAが米主要スポーツ最初の再開。
トップ5が勢揃い、松山英樹も渡米。 

text by

舩越園子

舩越園子Sonoko Funakoshi

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photograph byAFLO

posted2020/06/10 11:40

PGAが米主要スポーツ最初の再開。トップ5が勢揃い、松山英樹も渡米。<Number Web> photograph by AFLO

松山英樹もツアー再開に備えてすでに渡米している。状況を見極めて、万全を期して復帰してくるはずだ。

チャーター機はあるが乗れるのは先着順。

 言うまでもなく、最大の「チャレンジ」は、新型コロナウイルス感染拡大を防止するための対策である。

 米ツアーは選手やキャディの試合から試合への移動用に170人乗りのチャーター機を用意し、現地ホテルも借り上げて準備を整えている。しかし、ソーシャル・ディスタンスを維持するために座席間を空けるとなると、搭乗可能な席数は、わずか114席になる。

 選手は600ドルを支払えば、先着順で乗れる。

 だが、乗れなかった選手らは自身でプライベートジェットや一般航空会社の便を利用するしかなく、専用ホテル以外に宿泊するケースも含めると、感染リスクをどこまで抑えられるのか、まだまだ問題は山積している。

メディアの人数も通常の4分の1。

 選手やキャディは現地への出発前に検温などを行なって健康状態をセルフチェックすることが求められ、現地到着後は専用ホテルでPCR検査を受ける。

 陽性となれば、当然ながら試合出場はできず、隔離される。検査結果が出るまでの間、練習場使用や練習ラウンドは許可されるが、クラブハウス内の施設は使用不可。そして、コース入りの際は毎日、検温と問診が行なわれる。

 握手やハグ、ハイファイブはすべてNGとなり、なんどきもソーシャル・ディスタンスを保つことが求められる。選手とキャディの間のクラブの手渡しも禁止となるため、これからは二人三脚の「呼吸」も新たな課題になりそうだ。

 ついでにお伝えすると、試合会場へ入場できるメディアの人数は通常の4分の1ほどに抑えられ、その代わり、米ツアーは「バーチャル・メディアセンター」を用意して、画像やコメントを即座に提供するという新しい施策を打ち出している。

【次ページ】 松山英樹は渡米しているが初戦は不出場。

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