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どんな状況でも強くなれる方法はある。
那須川天心がコロナ禍でも元気な理由。
 

text by

布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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photograph byTwitter From TeppenTenshin

posted2020/06/02 11:50

どんな状況でも強くなれる方法はある。那須川天心がコロナ禍でも元気な理由。<Number Web> photograph by Twitter From TeppenTenshin

那須川がSNS上で展開している動画プロジェクト「100日後に那須川天心」。室内で、短い時間で効果的なトレーニングを推奨する。

「僕がやらなければ、ダメかなと思います」

──6月以降は緊急事態宣言も解除され、次第に普段の生活が戻ってくることが予想されます。いま、一番やってみたいことは?

「やっぱりみんなの前でバ~ッと試合をしたいなという気持ちはありますね。今後、格闘技の形は変わっていくと思う。今後は無観客でやることも多くなっていくんじゃないですか」

──現在、国内では『Road To ONE』や修斗は無観客試合を行い、それをネット配信のABEMAでライブ中継する形も出てきました。今後、那須川選手も無観客試合に出場する可能性はある?

「僕がやらなければ、ダメかなと思います」

「こういう状況に対応できる人が……」

──ここ数年、那須川選手の試合は大会場での開催が当たり前になっていました。そういう時代から新しい局面に変わっていく?

「変わっていくでしょう。会場には、お客さんを少ししかいれないという局面が普通になってくると思う。興行収益はペイパービューで稼いでいくことになるんじゃないですかね。『無観客だったら試合をしたくない』という考えは、わがままになっていく。少なくとも僕はそう思います。こういう状況に対応できる人が強い、という世の中になっていく」

──コロナ禍に対して、いま自分ができることは何だと思います?

「試合をすることになると思います。試合をしなければならない。もっとも僕は格闘家ですけど、格闘技だけで注目されているわけではない。(テレビのバラエティ番組に出演するなど)いろいろなことをやってきて、いまの自分があると思う。なので、いま自分にできることを最大限にやるということに尽きます。

 いろいろな仕事もそうだけど、待っていても来ない。自分から『やろう』とアプローチしていかないといけない。そういうことを考えたら、逆にいまはチャンスなんですよ」

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