プロ野球亭日乗BACK NUMBER
プロ野球、コロナ禍でチアリーダーや
ビールの売り子はどう過ごしている?
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byYOKOHAMA DeNA BAYSTARS,Sena Maeda
posted2020/05/15 19:00
「diana」のキャプテンFukaさん(左)と東京ドームや神宮球場でビールの売り子をしている前田星奈さん。
「ベイスターズについて学ぶ」ということも課題に。
もちろん海外のオンラインレッスンでは言語の問題もあるそうだが「言葉がしっかり分からなくても、ダンスを見ることで踊れるということも分かって楽しんで参加できています」と自粛生活の中でもポジティブに時間を有効活用しているようだ。
その一方でこの期間を使って「ベイスターズについて学ぶ」ということも課題として「週ごとにベイスターズだけでなく他のスポーツチームについて学んで、その内容をレポートとして提出する」ということにも取り組んでいるという。
パフォーマンスチームはどの球団も1年ごとにメンバーが入れ替わり、キャプテンのFukaさんも、「diana」に加入して2年目。
1年目は自分の仕事に無我夢中で、細かくベイスターズについて学ぶ機会も時間もなかったが、この期間を使ってチームや選手に対する知識をより深める機会を得たと語る。
「個人的には新聞記事やwebサイトもみて選手についてはもちろん、球団の取り組みについても学んでいます」
こんなときこそ誰かを笑顔にできるように。
そのことをレポートにまとめたり、チームメイトと話し合うことで、自分たちがパフォーマンスを行う目的や意味を改めて認識する機会にもなった。
「こうやってチームや選手について知ることで『私たちがご来場いただいたお客さんを盛り上げて、選手の皆さんに最高のプレーをしてもらうんだ!』『12球団で一番、熱量のあるチームにしたい!』という気持ちが高まりましたし、そのために自分たちができることは何なのかということをしっかりと考える時間でもあったと思います」
それがFukaさんが感じたこの自粛の2カ月の意味だった。
「いまは自粛生活が続き、モチベーションを保つのが難しい状態ですが、こんなときこそ誰かを笑顔にできるように、私たちdianaもここからもっと横浜DeNAベイスターズのオフィシャルパフォーマンスチームとして磨きをかけて頑張らないといけない! と感じています。
いつ開幕してもしっかりパフォーマンスできる準備をしているので、皆さんにそれを見ていただける日を楽しみに待っています」
Fukaさんは近づく開幕への思いを語った。