競馬PRESSBACK NUMBER
鞍上ルメールで狙うは3歳マイル王。
レシステンシアはあの馬に似ている。
posted2020/05/08 20:00
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Satoshi Hiramatsu
今週末の5月10日、NHKマイルC(GI、3歳、東京競馬場、芝1600メートル)が行われる。
3歳マイル王決定戦のこのレースで、有力馬の1頭に推されているのがレシステンシア(牝3歳、栗東・松下武士厩舎)だ。
同馬は前走の桜花賞(GI)で2着。2歳時には阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を優勝し、2歳女王の座に輝いている。
NHKマイルCは3年前の勝ち馬アエロリットが桜花賞で5着、さらにその前年のメジャーエンブレムは桜花賞4着。古くは桜花賞14着から巻き返して優勝したピンクカメオ(2007年)や桜花賞に続き連勝を果たしたラインクラフト('05年)もいて、牝馬クラシック第一弾とのつながりは決して浅くはないのだ。
2歳女王でダイワメジャー産駒。
そんな中、今年のレシステンシアは当方の勝手なイメージだが、'16年にこのレースを制覇したメジャーエンブレムと似た感じがある。
同馬は'15年に阪神ジュベナイルフィリーズを制し2歳女王になった。しかし、1番人気に推された桜花賞は先述した通り4着に敗れる。
一方、レシステンシアも先に記した通り阪神ジュベナイルフィリーズを勝ちながらも桜花賞では2着に敗れていた。ここに臨むまでメジャーエンブレムが6戦4勝だったのに対しレシステンシアは5戦3勝。また、2頭は共にダイワメジャー産駒である事も共通している。
ちなみにメジャーエンブレムの主戦騎手はクリストフ・ルメール騎手だったが、レシステンシアも今回はこのフランス人ジョッキーが手綱を取る事が決まっている。
メジャーエンブレムの全7戦で騎乗したルメール騎手は、同馬について次のように述懐する。
「体もがっちりしていてまるで男の子みたいな馬でした。トモの蹴っぱりの強さは本当に牝馬とは思えない力強さがあって、新馬戦の時からスタートが抜群に上手だったし、メンタル面も大人で『プロフェッショナル』と感じさせる馬でした」