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無観客開催でも前年比80%超。
ネット馬券売り上げは大健闘。
posted2020/05/10 08:30
text by
片山良三Ryozo Katayama
photograph by
Yuji Takahashi
2月29日から無観客での競馬開催を余儀なくされ、状況に進展がほとんど見られないまま2カ月が過ぎた。各地の競輪が雪崩を打つように中止へと舵を切ったのとは対照的に、競馬はネット経由の馬券発売が思いのほか好調。日本全国が緊急事態宣言下に入ってからも無事に開催が続いている。
桜花賞、皐月賞をそれぞれメーンとする中山、阪神の連続8週間の売り上げは、主催者も驚くほどの健闘だった。中山の前半が前年比81.5%。阪神が同83.5%。後半は途中で緊急事態宣言が発出されたことでファンの在宅率がさらに高まったからなのだろう、中山が前年比96.8%と大きく伸び、阪神も同92.5%と、想像をはるかに超える好調な数字が出た。ウインズなどの場外発売所に完全休館の措置が取られており、そこにかかる経費がほぼゼロになったことを差し引けば、「むしろプラスでは?」と勘繰った人さえいたらしい。