フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
荒川静香、J・ウィアーらが参加。
フィギュア、チャリティ活動に注目!
posted2020/04/14 19:00
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph by
Getty Images
この原稿を執筆している4月11日現在、アメリカで確認された新型コロナウイルスの感染者数は50万人に達しようとしている。
死者は1万8000人以上となった。
その犠牲者の3分の1近くは、筆者が住んでいるニューヨーク市から出ている。
桜も終わりかけたセントラルパークには臨時のテント張りの野外病院が、ハドソン川には米海軍の病院船「コンフォート」が、そして全米最大規模の展示会場、ジェイコブジャビッツ・コンベンションセンターにも臨時病院が設置された。
在宅勤務令が出てから2週間以上になるが、感染者は増えていく一方である。
特にニューヨーク市では、現場で従事する医療関係者たちを守るためのマスクと手袋など保護用具が不足していると報道されている。
医療用マスクや手袋などの購入費用に使われる。
そんな中で、一抹の光明を感じさせる明るいニュースが届いた。
世界中のトップスケーターたちがニューヨーク現地時間の4月17日金曜日夜8時から、「ブレーズ・フォア・ザ・ブレイブ」(勇者のブレード)というチャリティイベントに出場することがアナウンスされたのだ。
世界各国から、スケーターたちがそれぞれこの自主隔離の生活をどのように過ごしているのかなどの報告や、とっておきのビデオ映像などを1時間にわたってオンラインストリームで公開するという。
映像を通して視聴者から寄付金を募り、収益金は全てAmericaresという米国医療支援機関のCOVID-19支援基金に送られる仕組みだ。
第一線で日夜新型コロナウイルスの患者の治療を続ける医療従事者たちに支給する、医療用マスクや手袋などの購入費用に使われる。