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西武期待のルーキー左腕・浜屋将太。
社会人野球で磨いた礼儀と武器。
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byKyodo News
posted2020/03/19 08:00
最速148kmの直球とスライダーが武器。昨年の仮契約の際には「先発なら2桁勝利、中継ぎなら50登板」と目標を掲げていた。
強い気持ちで投げ切ること。
「オープン戦は、いいときと悪いときの差がはっきりしていました。そこが課題です。いいときは、何球か甘いところにも行ってしまうんですが、ランナーを出したときなど要所で何とか抑えることができて切り抜けた感じです。だから、できるだけ調子の良し悪しの差をなくして、もっと安定させたいなと思っています」
本人いわく「いいと思えるときは、ボールの質が違う」。逆に、コントロールが定まらない日は、どうしてもボールが甘く入り、痛打される。プロの打者と相対して、新しい課題も見つかった。
「やはりストライク先行でいくのが一番大事だなと思っています。初球から攻めて、追い込んでからも強い気持ちで投げ切ることが大事だと思いました」
右打者への内角攻めは「怖いですけど、しっかりとコントロールすることを意識して」投げていると話す。
「内角はやはり生命線です。バッターは踏み込んで打ちにくるので、抑えるためにはしっかりインコースに投げ切れるようにと意識しています。キャッチャーの森(友哉)さんからは『ストライクゾーンに強いボールが来ればいいよ』『大丈夫、抑えられるよ』と声をかけてもらっています」
武器は磨き上げてきたスライダー。
そして、最も自信がある球種と語るスライダーは、社会人時代に磨き上げたものだ。
「高校からスライダーは投げていたんですけど、今よりもっと曲がりが大きかったんです。曲がりが早くて、打者に見極められてしまうので、変えたいと思って改良しました。社会人時代の監督さんが投手出身で、スライダーやシュートを得意としていたので、監督さんに指導していただいて、今のボールになりました」
社会人2年目に取り組み始め、握りや手のひねり方などを工夫。3年目には試合で通用するようになったと語る。
「まだまだ制球力には課題はありますが、スライダーは自信を持って投げていきたいです」