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14歳シャラポワが語った「目標」と
4歳からつけ続けたペンダント秘話。
text by
山口奈緒美Naomi Yamaguchi
photograph byHiromasa Mano
posted2020/03/02 19:00
2002年、その美貌と才能でIMGが総力で売り込む金の卵だったシャラポワが、ジャパン・オープン・ジュニアに出場した際のNumberインタビューにて。
「家庭を持つことを夢見ていました」
名古屋でのあの日から18年。シャラポワは「私が目指す私」になれたのだろうか。それは本人でなければわからないが、マリア・シャラポワが一切の形容も肩書きも必要としないテニスプレーヤーであったことは確かだ。
テニスプレーヤーとしての成功によって、モデル、デザイナー、起業家とさまざまな分野でチャレンジし、世界でもっとも稼ぐ女子アスリートにもなったシャラポワだが、「次にどういう道を選ぼうとも、前に進み続け、山を登り続けるつもりです」と引退のメッセージに綴っている。
しかし、そんな逞しい宣言よりも、去年のウィンブルドンで聞いた言葉のほうが胸に残っている。
「小さい頃から家庭を持つことを夢見ていました。私は両親ととても仲が良かったから。将来は、できれば自分の子供とそういう関係を築きたい」
何年か先、きっとかわいいに決まっている子供たちを抱いて微笑むシャラポワを見てみたい。