濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
上場企業の後押し、女性限定大会――。
プロレス・格闘技“女子”の可能性。
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2020/02/29 11:40
スターダムの星輝ありさとKNOCK OUTのぱんちゃん璃奈は試合に向け合同公開練習。ブシロード傘下の団体同士による理想的なコラボだった。
2020年は、女子プロレス界の革命元年か!?
2020年は女子プロレス界にとって勝負の年となる。
スターダムと東京女子は女性客限定興行でファン層拡大も狙う。スターダムは選手と観客だけでなくスタッフ、マスコミもすべて女性という徹底ぶりだ。
東京女子は「いつもの東京女子を見て、好きになってほしい」と全席無料という大胆な企画を打ち出した。
格闘技の世界でも、RIZINでは完全に女子部門が定着。K-1は昨年12月に初の女子王座決定トーナメントを行なった。RISEは女子大会を開き、KNOCK OUTでは新鋭ぱんちゃん璃奈が主軸として欠かせない存在になっている。
リング、あるいはケージで闘う女子選手たちを“美女アスリート”といった言葉で括るのはもはや不可能。「なぜ闘うのか」など問うまでもない。
これからは、彼女たちの表現の豊かさにさらにスポットが当たっていくはずだ。