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稲垣啓太も共感するヒップホップ界の
カリスマ・AK-69の“本気”の生き方。 

text by

石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

PROFILE

photograph byTakuya Sugiyama

posted2020/02/14 11:50

稲垣啓太も共感するヒップホップ界のカリスマ・AK-69の“本気”の生き方。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

アスリートに支持され“闘う男の代弁者”とも称されるAK-69の楽曲。中でも『Flying B』はプロ野球選手の入場曲に多く使用されている。

自分に言い訳できない状況を。

「アーティストだからこんなに鍛える必要はないんですよ。でも、俺は高い目標に向かっていく上で、ほかの人以上のことをやらないといけないと思っているんです。それに、『これをやっていなかったか』とか『あそこでああすればよかった』というような、後悔もしたくない。自分に言い訳できない状況を作りたいからこそ、突き詰めているんです」

 どこまでもストイックだ。

「アーティストはお酒を飲んで、女の子と遊んで……というように、退廃的な生活から生まれる芸術みたいなイメージがある。でも、結局、そう言っている人たちは短命だった。もちろん、それでも伝説になった人もいるけれど、それは超天才なだけで。UVERworldのTAKUYA∞ともよく話すんですけど、俺たちのような天才肌じゃないやつは、研ぎ澄ませるだけ研ぎ澄ませたものを見せること、それに勝るものはないんじゃないかって。やれることをやり切ることこそが、かっこいいんじゃないかって」

 音楽と、自分と真摯に向き合う姿からは、アスリートに通ずるものを感じる。

Number997号「桑田佳祐 響け!音楽とスポーツ」では、多くのアスリートから支持されるヒップホップアーティスト、AK-69のインタビュー「諦めない闘志、有言実行が俺の信条」を掲載しています。巻頭では桑田佳祐のスペシャルロングインタビューをはじめ、サザンオールスターズと日本のスポーツの40年の歩みを振り返る企画や、稲垣啓太、槙野智章らアスリートのプレイリストを一挙紹介するなど「音楽とスポーツ」を徹底的に特集しています。
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