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八村塁「日本人として誇りに思う」
渡邊雄太とNBAのコートに立つ意義。 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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photograph byGetty Images

posted2020/02/12 19:00

八村塁「日本人として誇りに思う」渡邊雄太とNBAのコートに立つ意義。<Number Web> photograph by Getty Images

マッチアップこそ叶わなかったが、NBAの同じコートに立った八村(左)と渡邊。両者置かれる立場は違えど、今後も2人の動向に注目したい。

課題はオフェンスの武器の確立。

 幸いなのは、チーム内のトレードのおかげでここにきて出場機会が増えていることだ。人員不足だった7日の76ers戦では、今季最多の9得点。ウィザーズ戦でも八村との直接マッチアップこそ叶わなかったものの、出場した約10分では相手の得点源を追い回し、ディフェンス面で存在感を見せつけた。

 ウィザーズ戦のプラスマイナス(出場時のチームの得失点差)が+7だったことは偶然には思えず、25歳のサウスポーはNBAでも貢献の術を確実に見つけてきている。残る課題はオフェンスの武器確立。フリーでボールが回ってきた際に、ロングジャンパーを高確率で決められるようになれば……。

 来季以降の契約もかかった残り2カ月間は、渡邊にとって極めて大切な期間であり、その重要度は日本バスケットボールにとっても同じかもしれない。後に続く世代に希望を与えるために、日本人としては稀有な身体能力を誇る八村だけでなく、2番手的な立場の渡邊の活躍は大きな意味を持つからだ。

「日本人としてNBAのコートに2人立てるってことはすごいことだと思うので、誇りに思いたいなと思います」

 今季最後の日本人選手揃い踏みの舞台を終え、八村も晴れやかな表情でそう述べた。

 この新たなムーブメントの継続は、八村、そして渡邊の頑張り次第。日本人対決の実現を一過性のものに終わらせず、通過点であり、長い道のりのスタート地点にすることができるかどうか。ワシントンDCで顔を合わせた2人は、非常に大きなものを背負って今後もプレーし続けるのだろう。

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