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神戸と横浜、ゼロックスの激闘。
これはJリーグ新時代の幕開けか。 

text by

寺野典子

寺野典子Noriko Terano

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photograph byAFLO

posted2020/02/10 11:50

神戸と横浜、ゼロックスの激闘。これはJリーグ新時代の幕開けか。<Number Web> photograph by AFLO

ヴィッセル神戸の巨大補強がついに実を結んでいる。しかし、まだ目指す領域ははるか先にあるはずだ。

ACL出場組の顔ぶれも大きく変わった。

 そして、1カ月あまりでふたつのタイトルを手にした神戸の現状を酒井が語った。

「タイトルを獲りたいという欲がチームから感じられる。試合前に監督も言っていたけど、準優勝か優勝では全く違う。選手も貪欲になっているというのを感じる。タイトルを獲ることにどういう厳しさがあるのかっていうのを学ぶためにすごくチームがよくなっている」

 リーグ王者横浜と天皇杯優勝神戸というカードには新鮮味が感じられた。今季のACLは、この2チームとFC東京が出場する。鹿島アントラーズや川崎フロンターレ、浦和レッズ、サンフレッチェ広島といったここ数年リーグ上位を争うクラブは出場しない。それはJリーグの新時代の幕開けを意味することになるのか?

 ACL出場は多少なりともリーグ戦に影響を及ぼすだろう。昨季トップ10のなかで、監督交代したのはチーム一新を掲げる鹿島だけだ。継続が結果に繋がる可能性を秘めたクラブは多い。

 東京五輪開催という歴史的な2020年のJリーグの行方は、9人連続PKを外すというような珍しい展開になるかもしれない。

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酒井高徳
ヴィッセル神戸
横浜F・マリノス

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