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離合集散に苦しむ五輪代表の
カギを握る「ベース」問題。
~久保や堂安の参加は不透明~
posted2020/02/04 08:00
text by
北條聡Satoshi Hojo
photograph by
KYODO
肝心の土台をどうするのか。今夏の東京五輪に挑むU-23日本代表が、悩ましい問題を抱えている。
貴重な「真剣勝負」の場だった1月上旬のAFC(アジアサッカー連盟)U-23選手権でグループステージ敗退。1分け2敗と一度も勝てずに姿を消した。
代表チームの強化は時間がなく、離合集散の繰り返し。しかも今回の五輪世代には海外組が多く、余計に強化が難しくなっている。年代別代表の活動には協会側に選手の拘束権がなく、各々の所属クラブに拒まれたら招集できないからだ。
本大会も事情は同じである。すでにA代表で活躍している冨安健洋、堂安律、久保建英といった海外組を招集できるかどうか、直前までわからない。五輪への参加を認める旨を契約条項に盛り込んだ選手もいると聞くが、本大会前に別のクラブへ移籍することになれば、それもご破算という可能性がある。