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開幕後の空白期間をどう過ごす?
石川遼、今平周吾らが海を渡る理由。 

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桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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photograph byYoichi Katsuragawa

posted2020/01/30 07:00

開幕後の空白期間をどう過ごす?石川遼、今平周吾らが海を渡る理由。<Number Web> photograph by Yoichi Katsuragawa

男子ツアー開幕戦となった「SMBCシンガポールオープン」で日本人最上位の6位に入った木下稜介。松山、石川と同学年の28歳だ。

膠着状態が続く国内ツアーの試合数。

 明確な四季がある日本では、ゴルフシーズンは冬になれば終わっていた。けれど移動や通信手段の発達で、世界の大きさはもう一昔前とは違う。

 日本男子ツアーの2020年シーズンは、前年比で2試合増えた一方で、1試合が撤退。もうひとつ、ZOZOチャンピオンシップが賞金ランキング対象外となった。昨年12月末の日本ゴルフツアー機構の説明では、他大会との賞金額の乖離が大きいことが原因だという(ZOZOは総額で約10億7250万円、国内ツアー大会の最高額は日本オープンの2億1000万円)。ファンはさておき、スポンサーの意見を尊重した決定だった。

 というわけで賞金ランク加算大会は結局、前年と同じ25大会。試合数の増減はここ数年、膠着状態が続いている。

 そうであれば、もはや選手側は新たな職場確保のため、腕を磨くため、自ら海外との接点を求める姿勢が必要になる。一部のスター選手を除いて、米国や欧州ツアーでプレーする20代、30代の選手たちは多くが年間30試合前後に出ているのだ。

 現況をその場で嘆いているばかりか、一歩を踏み出すか。選択はプレーヤーにゆだねられるのもゴルフである。

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