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Bリーグ後半戦の台風の目になるか。
久しぶりに強い、大阪エヴェッサ。
text by
吉川哲彦Akihiko Yoshikawa
photograph byB.LEAGUE
posted2020/01/10 11:30
今季、琉球から大阪に移籍し主力の一人として活躍するアイラ・ブラウン。帰化選手として3人制バスケ「3×3」の男子日本代表合宿にも参加している。
ベテランが語る好調の要因。
その連敗に関してはブラウンも、「クラッチタイムにどういうプレーをすべきかということを、コーチ陣も選手も学ぶところが多かった。我々は主力2人をケガで欠いた試合でもあったし、負けたという事実よりも、良い学びの機会だったと考えている」とポジティブに受け止める。
そして、今の大阪のあらゆる状況を誰よりもポジティブにとらえているのは今野翔太だろう。今シーズンも含めたキャリア13シーズンのうち12シーズンを大阪で過ごしている今野は、チームの好調の要因をこう見ている。
「ヘッドコーチがすごく厳しい方で、それがチームを競争に奮い立たせている。それに、新しく入った選手と既存の選手の相性が良くて、ベンチでもロッカーでもすごく雰囲気が良いんです。
夏の頃から『これは今シーズン、ひょっとしたらあるんじゃないか』と思ったくらい。それに、やっぱり勝つと良い循環が生まれますよね。1つ負けることにすごい悔しさを覚えますし」
黄金期を知る唯一の選手。
bjリーグ3連覇の最後のシーズンがルーキーイヤーだった今野は、今のロスターでは黄金期を知る唯一の選手。当時も天日ヘッドコーチの下でプレーしていたとあって、当時と今を重ね合わせて懐かしく思うところも少なからずあるようだ。
「あの時はもうちょっと厳しさがあったかなとは思いますが、天日さんのバスケの感覚がどんどん戻ってきました。
当時はリン・ワシントンという強烈なリーダーシップを持つ選手がいた。アイラは同じようなタイプで、勝負に対してストイック。彼が良い雰囲気を醸し出してくれています。リンのような選手がまた大阪に来てくれたんだなと思って、頼もしいですね。
久しぶりに強いエヴェッサに僕がまだちょっと慣れてないところがあるんですが(笑)、でもやっぱり楽しいですね」