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しょっきりが今や真剣対決。
“エキシ”の歴史を紐解く。
~メイウェザーの教訓を今後に~
posted2019/12/04 15:00
text by
布施鋼治Koji Fuse
photograph by
Susumu Nagao
かつてエキシビションマッチ(以下エキシ)は模範試合という意味で、時には闘っている選手がオーバーアクションしても許される舞台だった。いわゆる相撲の“しょっきり”の同義語と見なされていたといっていい。
しかしながら昨年大晦日の那須川天心vs.フロイド・メイウェザー以来、エキシの意味は大きく揺らぎ始めた。知っての通り、この一戦は体重差があるにもかかわらず、ボクシングルールで争われ、メイウェザーが3度ダウンを奪って1RTKO勝ち。ただしエキシなので公式記録には残っていない。
去る11月10日、札幌で那須川はその大晦日以来のエキシを行なった。対戦相手は地元のホープ安斎宙だったが、那須川は胴回し回転蹴りなどの得意技で2度もダウンを奪った末に試合終了のゴングを聞いた。