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ジャパンCを制したマーフィー騎手。
でも「日本人より外国人」は短絡的。 

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平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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photograph bySatoshi Hiramatsu

posted2019/11/29 19:00

ジャパンCを制したマーフィー騎手。でも「日本人より外国人」は短絡的。<Number Web> photograph by Satoshi Hiramatsu

スワーヴリチャードは昨年の大阪杯(GI)以来、1年半ぶりの勝利となった。

ルメールが語る日本人騎手の質。

 しかし、この成績を鵜呑みにして日本人騎手の全てが外国人ジョッキーに劣っていると考えるのは大きな誤りだ。現在、来日中の世界トップジョッキーのL・デットーリ騎手をして「ユタカ・タケは見習うべきところが沢山ある素晴らしいジョッキーだ」と言っている。

 褒められているのは武豊騎手ばかりではない。現在は日本で通年騎乗をして、リーディングジョッキーとなったC・ルメール騎手も次のように言う。

「僕が最初に来日した頃と比べても日本のジョッキーは皆、上手になっています。今、日本で勝つのは決して簡単な事ではありません」

 とかく外国人ジョッキーが目立ちがちだが、先述した通り短期免許を取得出来るジョッキー達が達者であるのは当然のこと。とはいえ外国人は皆、常に上手いとステレオタイプで見るのは間違っている。

 今回のジャパンカップを見ても分かるように日本人騎手だって上手い人は上手い。杓子定規に日本人より外国人が上手と見る事なく、正当な評価をしながら、今後も続くGI戦線を見ていきたい。

 そしてそれこそが穴馬券を手にする近道なのかもしれない。

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