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ラグビーW杯のスター選手が集結。
トップリーグがオールスター状態!?
posted2019/11/05 20:30
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Naoya Sanuki
ラグビーW杯は南アフリカの優勝で幕を閉じたが、これから先も世界最高峰のプレーを日本で堪能できる。来年1月開幕のトップリーグには、今回のW杯に出場した選手が参戦してくるからだ。
質も量も凄い。トップリーグでプレーする外国人選手だけで、世界最高クラスの選抜チームが組めるだろう。
昨シーズン覇者の神戸製鋼には、ニュージーランド代表のブローディ・レタリックが加入する。
204センチ、123キロのサイズを誇る巨漢ロックは、'14年にワールドラグビーの年間最優秀選手に輝いた。松本人志に似ていると話題の日本代表プロップ中島イシレリとともに、神戸のフォワード陣を牽引していくことだろう。
ちなみに、神戸にはワールドラグビーの年間最優秀選手の受賞者がもうひとりいる。昨シーズンから在籍するダン・カーターだ。ニュージーランド代表として'03年から4大会連続でW杯のピッチに立ったこのスタンドオフは、'05年、'12年、'15年に世界最高のラグビー選手の称号を得ている。
世界を魅了した華麗なカーターのゲームコントールは、37歳となった現在も眩しい。今回のW杯で日本の全5試合に先発したセンターのラファエレティモシー、フルバックで3試合に先発した山中亮平らとともに、得点能力の高いバックス陣を形成している。
サントリーの豪華なバックライン。
昨シーズン2位のサントリーは、オーストラリア代表センターのサム・ケレビを獲得した。186センチ、105キロのパワフルランナーは、W杯のフィジー戦でトライをゲットした。ボールキャリー能力がずば抜けた26歳である。
サントリーのバックラインには、世界を知る男たちがズラリと揃う。スクラムハーフの流大は「9」を、センター中村亮土は「12」を、ウイング松島幸太朗は「14」を背負い、W杯の全5試合に先発した。また、元オーストラリア代表でW杯2度出場のマット・ギタウは、経験豊富なユーティリティプレーヤーだ。
ケレビの加入によって、サントリーのバックス陣にどのような化学反応が生まれるのか──その道筋を作る指揮官も、今回のW杯に出場した。
'15年大会に続いてジョージアを率いたミルトン・ヘイグである。ニュージーランド出身の55歳のチームマネジメントも、サントリーの王座奪還のカギとなる。