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J2の昇格争い、柏の優位は不動。
自動昇格枠やプレーオフ候補は?
posted2019/10/25 19:00
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Getty Images
ゴールが、見えてきた。
2019年シーズンのJ2リーグは、10月第4週の開催を前に全42試合のうち37試合が消化された。残りは5試合となっている。
22チームで争われるJ2は、上位2チームがJ1への自動昇格を勝ち取り、3位から6位がJ1参入プレーオフに挑む。
プレーオフには昨シーズンからJ1の16位が参加しており、決勝戦はJ1チームのホームゲームで、同点の場合は延長戦なしでJ1チームがサバイブする。客観的な条件を並べれば、2位以内を確保したいというのがJ2各チームに共通する思惑だ。
残り5試合の段階で、首位に立つのは柏レイソルだ。10月に入って横浜FCと水戸ホーリーホックとの上位対決に連敗したものの、20日のジェフユナイテッド千葉戦に快勝して負の流れをリセットした。
ここまで21勝9分7敗の柏は、勝点72を稼いでいる。2位のモンテディオ山形と3位の横浜FCは勝点64で、「8」ポイントの開きがある。柏は残り5試合で3勝すれば勝点は「81」で、山形と横浜が5連勝しても「79」に止まる。
戦力的にも柏の昇格は順当。
柏の残り5試合の対戦相手は、4位の大宮アルディージャ、5位の京都サンガ、18位のアビスパ福岡、19位のFC町田ゼルビア、20位の鹿児島ユナイテッドFCである。
大宮、水戸との上位対決を落としても2位以内を確保できるのは、大きなアドバンテージと言っていい。
柏が順位表の最上位にいるのは予想どおりだ。J1で戦った昨シーズンの主力の多くが残り、'10年にJ1へ昇格させたネルシーニョが監督として戻ってきた。夏の移籍市場でブラジル人アタッカーをふたり補強し、チーム得点王のマイケル・オルンガがケニア代表に招集された際の手当もしていた。
豊富な陣容はJ1のスケールである。自動昇格圏内を確保したまま、最終節の終了のホイッスルを聞くと考えるのが妥当だ。