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香川真司はスペインを楽しんでいる。
サラゴサを「自分のチームにする」。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byGetty Images
posted2019/08/22 20:00
大きなジェスチャーで指示を送るシーンが印象的だった香川真司。ぶっつけ本番ながら開幕戦で勝利に貢献した。
取材エリアでの嬉しそうな表情。
30歳になった香川は、新人のような再スタートにあたってこう話している。
「攻撃が常に僕を経由して始まるくらいになれれば、確実に自分のチームになってくると思います。周りの選手も割と見てくれているので。判断をもっとあげていくこと。自分がやり続けていれば必ず信頼は得られるし、結果もついてくると思っています」
本拠地ラ・ロマレーダを一望できる取材エリアでそう断言した香川は、嬉しそうだった。チームが勝利するためには、自分が活躍しないといけないからだ。
誰かのために自分を押し殺す必要もなければ、無力さを覚えることもない。自分とチームの浮沈がイコールで結ばれるこの環境を待っていた。
多くの選手がキャリアを重ねるごとに安定と円熟味を求めるなかで、香川は成長と躍動感を求めている。
そして、その新たな挑戦が楽しみで仕方がないと香川は考えている。