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武豊も愛したディープインパクト。
人間なら50代、飛ぶように逝く。
 

text by

島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2019/07/31 11:55

武豊も愛したディープインパクト。人間なら50代、飛ぶように逝く。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

武豊が「飛んでいるようだった」と評したディープインパクト。無類の強さで愛されたサラブレッドが17歳の生涯に幕を閉じた。

ディープの血は今も生きている。

  種牡馬としての「血の力」も圧巻で、昨年まで7年連続リーディングサイアーを獲得。

  44頭の産駒が国内外のGIを63勝という、驚異的な戦績をおさめている。

  しかし、凱旋門賞にはいまだ手が届いておらず、'13年キズナ(4着)、'14年ハープスター(6着)、'16年マカヒキ(14着)、'17年サトノダイヤモンド(15着)、サトノノブレス(16着)という結果に終わっている。それでも、キズナとマカヒキは前哨戦のニエル賞を勝つなど、戴冠に近づきつつあることを感じさせている。

  今年は、ダービー馬ロジャーバローズ と、昨年の菊花賞と今年の天皇賞・春を勝ったフィエールマンという2頭のディープ産駒が参戦を予定している。

  どちらも父とはタイプが違い、道中で動いてもその先で折り合って脚を溜めるレースセンスと機動力を有している。6年前のキズナと同じくらいか、それ以上の期待をかけてもいいのではないか。

  ディープインパクト自身は天国に逝ってしまったが、その血は今も生きている。世界最高峰の舞台で、どんな強さを見せてくれるだろうか。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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