酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
八村塁と大谷翔平の年俸から見る、
NBAとMLB、NPBドラフトの違い。
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byGetty Images
posted2019/07/16 08:00
アメリカでの活躍に注目が集まる八村塁(左)と大谷翔平。彼らを通してドラフトを見てみるのも面白い。
来オフには1年15億円の契約も!?
しかし、MLBでは年俸調停権を得るまで、年俸は日本円で1億円以下に抑えられるのが一般的だ。大谷は今年、打者の“一刀流”で昨年を上回る成績を残しそうだが、来年オフにその権利を得るときには、八村の年俸総額を遥かに超える1年15億円程度の複数年契約を結ぶことになるだろう。
ちなみに大谷移籍に際しては、エンゼルスから日本ハムに、ポスティングフィーとして日本円で約20億円が支払われているのも頭の片隅に入れておきたい。
八村塁の登場で、我々野球ファンはMLBとは組織もビジネスモデルも大きく異なるNBAについての知識量が増えた。
そしてNBAのシーズンは、MLBとはちょうど季節が入れ替わって開催される。こっちも注目していきたいものだ。