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大谷翔平、亡き先輩左腕への誓い。
「墓前にチャンピオンリングを」 

text by

四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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posted2019/07/11 17:00

大谷翔平、亡き先輩左腕への誓い。「墓前にチャンピオンリングを」<Number Web> photograph by AFLO

大谷が兄貴分として慕ったスカッグスは今シーズン、7勝を挙げていた。

思わず顔を伏せ、目頭を押さえた。

 試合後の会見では、チームの主力選手らが整列。トラウトが嗚咽しながら「タイラーはずっと見守ってくれていると思う」と語る光景が、周囲の涙を誘った。正面を向いていた大谷も、思わず顔を伏せ、目頭を押さえた。

 だが、試合がある以上、いつまでもふさぎ込んでいるわけにもいかない。翌3日、スタメンで出場し、二塁打2本を放った大谷は、神妙な表情のまま、顔を上げた。

「切り替えろという方が無理だと思うので、みんなで無理にでも盛り上げていかないといけないのかなと思う。まだまだポストシーズンの可能性もありますし、シーズンは待ってくれないので、何とかシーズンが終わった時に、墓前にチャンピオンリングを持っていけたらなと思います」

 実際、大谷はオールスター休みまで7試合連続安打、その間、4本塁打と調子を上げて前半戦を折り返した。トラウトにいたっては、悲報後の6試合で6本塁打と、一気に量産ペースを上げた。

 エンゼルスは、前半戦を45勝46敗と借金1で終了。苦しい戦いには変わりはない。そう簡単に悲しみも癒えない。ただ、大谷の言葉通り、可能性はある。

 毎日、グラウンドに立てる喜びと、亡き左腕への誓いを胸に、エンゼルスナインは、残りのシーズンを戦い抜くに違いない。

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