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<平成のホームラン王>
アニキが476本から選んだ「俺ベスト」。
posted2019/06/26 15:00
text by
鈴木忠平Tadahira Suzuki
photograph by
Kiichi Matsumoto
平成の31年間で最も多くの本塁打を放ったのは、「アニキ」こと金本知憲だった。その数、476本。ファンの記憶に残るアーチを数えればキリがないが、本人も認める一発とはどんなホームランなのか。珠玉の3本を挙げてもらい、その哲学に迫った。(Number980号掲載)
太い。厚い。シャツの上からでも二の腕や肩や胸まわりが隆起していることがわかり、それがあの頃と変わらず“鋼鉄製”であることをうかがわせる。
「バットが重いわ(笑)」
ご冗談を――。巷のうわさでは現役引退後も呼吸するのと同じレベルで筋トレを続けているというではないですか。