財前宣之の名言
来いよ、来いよ、来たら股抜きでもパス回しでもやってやるよ。
財前宣之(サッカー)
1993年のU-17世界選手権(現U-17W杯)、若き日本代表は自国開催の地の利を生かし、準々決勝進出を果たした。このチームには中田英寿、松田直樹、宮本恒靖、戸田和幸といった後のフル代表メンバーが多く名を連ねたが、10番を背負ったのは読売クラブが輩出した“天才・財前”だった。「生意気盛りだったガキの頃は、頑張って走るヤツらを見ながら、いやいやサッカーはテクニックだから、と思っていました」。これほどまでに自信を持っていた財前だったが、計3回の前十字靭帯断裂などケガに苦しむサッカー人生となった。もし財前の足が万全なら――。「たられば」はないが、そう考えたくなるほどのロマンを持った選手だった。
Number979号(2019/05/30)
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