SCORE CARDBACK NUMBER

キャリア3年目の成長株シアカム。
亡き父の存在が原動力に。
~NBAファイナル初戦で32点~

posted2019/06/13 15:00

 
キャリア3年目の成長株シアカム。亡き父の存在が原動力に。~NBAファイナル初戦で32点~<Number Web> photograph by Getty Images

今季はカワイ・レナードに次ぐラプターズ第2の得点源となったシアカム。攻守両面において必要不可欠な存在に。

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

PROFILE

photograph by

Getty Images

 18歳でカメルーンからアメリカに出てきたとき、パスカル・シアカム(トロント・ラプターズ)は自分が7年後にNBAファイナルのコートに立つことになるとは思ってもいなかった。ましてや、NBAファイナル初戦で32点、8リバウンド、5アシストと大活躍し、チームを勝利に導くことになるなんて、想像すらできなかった。

「あの頃、誰かにそんなことを言われたら『クレイジーだ』と言ったと思う」とシアカムは振り返る。当時の彼にとっては、バスケットボールは母国からアメリカに出てくるための手段に過ぎなかった。

 もともと、絶対に手に入れたいと思ったときには自然とスイッチが入る性格だ。競技経験がほとんどないままに、NBAが主催する海外キャンプに選ばれたときには、ここで活躍すればアメリカに行けると気づき、力を出し切った。キャンプを見ていた現ラプターズ球団社長のマサイ・ウジリも、何よりその頑張りが印象に残ったという。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 458文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

パスカル・シアカム
トロント・ラプターズ

バスケットボールの前後の記事

ページトップ