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全米OP1週間前にコーチと決別。
寡黙なD・ジョンソンの熱い戦意。 

text by

舩越園子

舩越園子Sonoko Funakoshi

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posted2019/06/11 17:00

全米OP1週間前にコーチと決別。寡黙なD・ジョンソンの熱い戦意。<Number Web> photograph by AFLO

世界ランク1位を親友のケプカと争うダスティン・ジョンソン。しかしたとえライバルが勝っても祝福する度量が彼にはある。

勝って輝くグランドスラムに向かって。

 だが、そうではなく、全米オープンに対する意気込みの表れである可能性も高い。そう、今年の全米オープンの舞台となるペブルビーチはジョンソンが2009年と2010年に米ツアー大会のAT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマを連覇し、その年の全米オープンで首位を走って世界の注目を浴びた思い出の場所だ。

 若かりしジョンソンは、あのときは最終日に大崩れしたが、2016年に全米オープン覇者になり、その後に世界一にも輝いた今のジョンソンは、ひとたび首位に立ち、再び首位を走り始めたら、もはや、やすやすとその座を明け渡したりはしない。

「ペブルビーチは2010年に僕がグッドゴルフをして、勝つための大きなチャンスを掴んだ場所だ。今年、4日間いいゴルフができれば、僕が勝てるチャンスは大きい。そう、僕は喜んでそう言い切る」

 精一杯のボキャブラリーを駆使し、そう言ったジョンソンに大きな期待が寄せられている。

 根強いファンが「DJコール」を送っている。ラスベガスのブックメーカーの優勝予想では、偶然にもケプカに次いで2位に付けているが、「2位グランドスラム」ではなく「全米オープン連覇」でゴルフ界を沸かせて、いつかは勝って輝く「グランドスラム」を達成してほしい。

 そんな祈りにも似た期待が、今、寡黙なジョンソンに寄せられている。

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ダスティン・ジョンソン

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