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U-20W杯、韓国に敗れた1つのミス。
菅原由勢「一生頭から離れない」

posted2019/06/05 17:00

 
U-20W杯、韓国に敗れた1つのミス。菅原由勢「一生頭から離れない」<Number Web> photograph by Getty Images

菅原由勢にとっては、光と陰の落差の大きい大会になった。しかし世界の戦いを実感した経験は必ずプラスになるはずだ。

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了戒美子

了戒美子Yoshiko Ryokai

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Getty Images

 一発勝負というのは、いつだって残酷だ。その結末は、勝者をより光り輝かせ、敗者をその陰に沈ませる。試合の意味合いが大きければ大きいほど、コントラストはより際立ったものになる。

 U-20W杯、決勝トーナメント1回戦日本対韓国。日本は韓国の陰に沈むことになった。最後のプレーとなったのは、日本の左コーナーキックだった。ゴール前でのファウルが認められ、そのまま試合終了の笛が吹かれた。拍子抜けするようなタイミング、日本選手たちはピッチに崩れ落ちた。

 誰よりも最後の最後まで立ち上がれなかったのは菅原由勢だった。ひとりぽつんと味方から離れ、倒れこむ。韓国人選手2人が抱きかかえ、ようやく立ち上がることができた。

 仲間たちと合流し、スタンドへの挨拶をなんとかこなすと、ベンチ前で再び座り込んでしまった。スタッフたちも周囲をウロウロとしたまま、声をかけられない時間が続いた。

「一生頭から離れることのない場面」

「悔しい気持ちというか、ここで終わると思っていなかったというのが正直な感想ですし、僕はいろいろな思いを持ってこの大会に臨んでいたので、それが自分のミスから……。それを考えたら、何もできなかったというか、仲間の顔を観ることができなかったというのが正直なところでした」

 84分、チームを支え続けた右SBの1つのミスによって、あっけなく失点。それがこの試合の決勝点となった。

「正直、これから一生頭から離れることのない場面だと思うし、あそこでプレーの選択を変えられなかったのは僕自身のレベルの低さだと思う。チームの状況や時間帯も考えれば、外へ簡単に切るのでもよかったですし……考え始めたら止まらないですね。しっかり受け止めないといけないし、自分に対して考えないといけない」

 数十センチの距離でようやく聞こえるか聞こえないかという声で、絞りだすように話した。

【次ページ】 支配率は優勢、シュートは同数だったが。

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