世界への思いは、やはり世界で強くなる。

　なんとしてでも勝ちたかった、勝つことにこそ意味があったと理解している。

「試合の中で結果を出さないといけない、それがW杯だと思う。U17のときにそういうのも経験していますけれど、その悔しさを返して笑顔でここ（ミックスゾーン）に来たかったです」

　目を赤くしながら、そう話した。

　だが、下を向いてばかりいるわけにはいかない。またJリーグで、次の世代別代表で、そしてA代表に向けて戦いは続く。

「今回の経験で世界への思いは強くなったので、こんなところで泣いて、ピッチに対して背中を向けて終わるようなことはしたくない。帰ってまた頑張ります」

　4試合フル出場、チームの屋台骨としての日々とミス。忘れられない経験は必ず菅原を成長させる。