優れたエンジンには相応のボディも必要。

　ツアープロはレベルが上がるほど、出場機会が増えて多忙になる。移動も多くなる。その中で好成績を残しながら、将来を見据えたトレーニングにも励む必要がある。

「出力の高い、優れたエンジンを積んでいても、ボディがしっかりしていなければ車は壊れてしまう。例えば、松山英樹選手はフェラーリのエンジンを積んでいて、なおかつフェラーリのボディを時間をかけて作りあげてきた点が素晴らしいんだと思います」（渡辺トレーナー）

　ミスショットとの付き合い方、カラダの作り方。描く理想はまだ先にある。

　今平はマスターズ、全米プロに続き、6月には全米オープンに出場する。日米往復の厳しい日程の合間を縫って、日本で参加した予選会を通過してチケットを手に入れた。7月の全英オープンへの参戦も決まっており、今年は四大メジャーすべてを経験できる。

　次はどんなことを感じて、何を持ち帰ることができるだろうか。

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