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ウッズのメジャー連覇に暗雲が漂う。
心身ともに蓄積した疲労の影響は?

posted2019/05/17 14:00

 
ウッズのメジャー連覇に暗雲が漂う。心身ともに蓄積した疲労の影響は?<Number Web> photograph by AFLO

タイガー・ウッズの史上最大のカムバックは始まったばかりだ。初日でトップと9打差、奇跡は起きるのか。

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舩越園子

舩越園子Sonoko Funakoshi

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 タイガー・ウッズが優勝すれば、メジャー16勝目はジャック・ニクラウスの18勝まであと2つに迫り、通算82勝目はサム・スニードの史上最多勝利数に並ぶ。そして、年間グランドスラムのハーフウエイまで進んだことになり、世界ナンバー1への返り咲きも起こりうる――。

 人々のそんな期待が膨らむ中で、今季2つ目のメジャー大会、全米プロは開幕した。

 しかし蓋を開けてみれば、初日のウッズは、4月のマスターズを制したウッズとはまるで別人のようだった。

 レッドシャツに身を包み、オーガスタナショナルで勝利したのは4月14日のこと。以後、試合に出ることなくオフを取り続けたウッズにとって、今大会はマスターズ以来の試合出場となった。

 10番スタートしたウッズが実に31日ぶりに試合で打ち放った第1打は、いきなり大きく曲がって右ラフへ沈み、ダブルボギー発進となった。15番でバーディーを奪ったものの、17番では再びダブルボギー。

 折り返し後は4ホールで4つ伸ばし、挽回の兆しを見せた。だが、上がり5ホールで続けざまに3ボギー。2オーバー、72は首位のブルックス・ケプカから9打差の51位タイと大きく出遅れた。

 開幕前、「勝つためにはドライビングがカギになる」と言ったウッズだが、自身の言葉とは裏腹に、この日のドライバーショットはコントロール性を欠き、アイアンの距離感も狂い気味だった。寄せも冴えず、パットも入らず、バンカーにつかまればライは最悪。運にも恵まれず、惨憺たる初日になった。

笑顔で自信を示していたが……。

 マスターズであれほど見事な勝ちっぷりを披露したウッズが、次なる試合となったこの全米プロの初日に、なぜ、これほどの「惨状」を招くことになってしまったのか。

 1カ月ぶりの試合出場で、いわゆる「試合勘」が多少なりとも鈍っていることは考えられる。だが、戦いの舞台であるべスページ・ブラックコースに開幕前の月曜日にやってきたウッズは「自宅で4日間、プレーしてきたから大丈夫。準備は万端だ」と笑顔で語り、自信を示していた。

 相棒キャディのジョー・ラカバも「タイガーに何より必要だったのは(練習や試合ではなく)休養だった」と言った。そして、ボスの体調は「よく休んだから、もう大丈夫」、ボスの仕上がり具合は「いい感じだ」と太鼓判を押していた。

【次ページ】 体調不良をエクスキューズにしないプライド。

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