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雨で異例の1日2試合という過酷日程。
錦織圭、大坂なおみはどう勝った?
text by
長谷部良太Ryota Hasebe
photograph byAFLO
posted2019/05/17 11:50
1日2試合という強行日程を生き残った錦織圭。リラックスして、目の前の試合に集中するという基本を完璧に遂行した。
“ご意見番”ジョコは冷静な立場。
最後に、最近は「ご意見番」のような役割も期待されている世界1位のノバク・ジョコビッチのコメントを紹介したい。ジョコビッチは2試合ともストレート勝ちしている。
「雨は大会側にとって残念だった。一日中ずっと降り続くことなんてあまりないし、多くの混乱があった。今日のスケジュールは満杯だしね。シード選手の何人かを、火曜日にプレーさせるべきだったのかもしれない。そうじゃないかもしれないし、それは分からない。ただ自然はあまりにも(影響が)強くて、僕らはそれに対して何とかしなければならない」
百戦錬磨のナダルやジョコビッチは、あらゆる状況に対応するすべを知っているようだ。余計なストレスが掛かる中、錦織もうまく対応し、若い大坂は自然体で初めてのダブルヘッダーを乗り切った。長い雨とハードスケジュールが、またひとつ、選手の魅力を引き出してくれたように思えた。