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大坂なおみ、同世代ライバルに連敗。
「一番学んだこと」は心の重要性。 

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長谷部良太

長谷部良太Ryota Hasebe

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posted2019/05/10 11:45

大坂なおみ、同世代ライバルに連敗。「一番学んだこと」は心の重要性。<Number Web> photograph by Getty Images

赤土でのタイトル獲得とはならなかった大坂なおみ。同世代ベンチッチ相手の連敗は今後にどう影響するか。

ハレプの4強入りが重圧になった?

 現在、大坂のWTAポイントは6151点。今大会の成績で大坂を上回る可能性があるのが、5682点で世界3位につけるシモナ・ハレプ(ルーマニア)。昨年の全仏オープンで悲願の四大大会初制覇を遂げた、驚異のフットワークと不屈の魂を持つ27歳だ。

 ハレプはマドリードで優勝すれば、1月の全豪オープン後、大坂に奪われたトップの座に返り咲ける。自身の試合前に、ハレプが4強入りを決めていたことも、大坂の重圧になったのは明らかだった。

「全ては改善している」と手応え。

 世界1位の第1シードが4強入りできなかったことでマイナス面に目が行きがちだが、プラス材料も少なくない。

 4月下旬に4強入りしたポルシェ・グランプリで準決勝を棄権する要因となった左腹筋痛は再発せず、昨季まで苦手にしていたクレーコートでの戦いにも徐々に慣れてきている。昨年のこの大会は初戦敗退。

「全体的には良かったと思う。1回戦はサーブができるかどうかも分からなかったわけだから。去年は1回戦で負けているし、全ては改善している」

 今後はイタリア国際(ローマ)に出場し、5月26日開幕の全仏オープンに備える。赤土の対策をする時間は、もう少しある。ただ、今後も長く続くであろう大坂のキャリアを考えれば、今は特定のサーフェス対策よりも、心をコントロールするための忍耐強さを身に付けることがより重要かもしれない。それができれば、さらに安定感が増すことは間違いないのだから。

「自分が落ち着いている時はベストのプレーができるけど、今日はそうではなかった。それが一番、学んだこと」

 悔しい思いをしたことで、また1つ、強くなれる方法が見つかった。

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大坂なおみ

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