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フィギュアスケートの女王、
アリーナ・ザギトワ16歳の日常。

posted2019/04/17 11:00

 
フィギュアスケートの女王、アリーナ・ザギトワ16歳の日常。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

text by

林田順子

林田順子Junko Hayashida

PROFILE

photograph by

Takuya Sugiyama

競技はもちろんのこと、大人びた美貌と時折見せる16歳らしい表情で、日本でも人気を集めるアリーナ・ザギトワ。

2018年の平昌オリンピックでは15歳の若さで金メダルを獲得。その後行なわれた世界選手権ではフリープログラムでミスが重なり、総合5位に終わったが、その後は徐々に復調。先月日本で行なわれた世界選手権で、前年の雪辱を果たし、同大会初優勝を遂げた。

試合から数日後、日本に滞在中の彼女に話を聞いた。

 平昌オリンピックで金メダルをとって、注目されることは増えましたが、私の生活は大きく変わってはいません。オリンピック前の私のままですね。

 ただ、平昌から今年の世界選手権までの時間で、私はたくさんの経験を得ました。辛いこともありましたが、すべては今年勝つために必要な時間だったのだと今は思っています。

 私は小さい頃から表彰台に立って、メダルをかけてもらうのが好きだったんです。そのためなら、辛い練習の日々も乗り越えられますし、良い演技をして表彰台に立てば、さらにもっともっと良い演技をしたいという気持ちになるのです。私にとってはこれが最大のモチベーションになっています。

 練習の時、試合の時、簡単に課題を解決できなかったり、正しい解決法を知っていてもうまくできなくて辛いときなど、苦しいこともたくさんあります。

 ただ、ロシアには「楽して池から魚を捕まえることはできない」(何らかの結果を得るためには大きな努力が必要という意味)という言葉があって、私は幼い頃から両親にずっとこの言葉を言われ続けてきました。これは今でもずっと心に留めている教えです。もちろん、私の家族やサポートしてくれる人々がいてくれなかったら、ここまで来ることができなかったとも思っています。

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