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「えっ、これが筋トレ?」の練習で、
瀬戸大也の泳ぎが好循環した理由。
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byAFLO
posted2019/03/31 17:00
7月の世界選手権の個人種目で優勝すれば東京五輪の代表入りが内定。代表1番乗りを目指し奮闘を誓う。
首痛対策でマウスピース装着。
トレーニング以外の部分でも新たな取り組みとして、昨年から噛み合わせの矯正を始めた。瀬戸によれば、「僕は、スタートで力んで首を痛めることが多かった。その予防も兼ねるという意味合いで、噛み合わせの矯正を始めました」。
また、矯正に伴ってマウスピースの装着を開始。これによってよりスムーズに力を出せるようになっているという。昨年12月の世界短水路選手権で世界記録を樹立したときも、矯正用のマウスピースを装着していたそうだ。
「つけている方が力が出る感じがしましたし、首を痛めることもなくなりました。まだ分からないですが、今後はレース用のマウスピースも作っていこうかなとも考えています」という。
「プラスになるのではないかというものは、まずは試してみます。やれるべきことはすべてやって、悔いのないように東京を迎えたいと思っています」
“ミスター・ポジティブ”と呼べる前向き思考の持ち主。2度目の五輪となる東京の大舞台でゴールドの頂に立つため、まずは日本選手権で無双の泳ぎを見せるつもりだ。