沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
高松宮記念で父子制覇を狙う2頭。
GI馬に初騎乗の藤田菜七子も注目。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2019/03/23 08:00
重賞を連勝中のダノンスマッシュが、1番人気を背負って高松宮記念に出走する。ロードカナロアとの父子制覇なるか。
こういう時に武が逃げ切る可能性も……。
かつて、武豊も、デビューした1987年の京都大賞典でオークス馬トウカイローマン、翌'88年の大阪杯で前年の安田記念を勝ったフレッシュボイスに乗るなど(ともに1着)、自身でGI初制覇を遂げる前に、実戦でGI馬の背中を味わっている。それも一流への階段となるのだろう。
今年まだ2戦しかGIがないとはいえ、その両方で騎乗馬を得るのだから、立派だ。騎手にとって必要な、「乗せてみたい」と思わせるものを彼女が持っている証と言えよう。
このように、いくつか見どころがあるときに限って、武のモズスーパーフレアがあっさり逃げ切る――というシーンはいかにもありそうだが、ともかく、新スプリント王を決める電撃の6ハロンGIを楽しみたい。