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高松宮記念で父子制覇を狙う2頭。
GI馬に初騎乗の藤田菜七子も注目。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2019/03/23 08:00
重賞を連勝中のダノンスマッシュが、1番人気を背負って高松宮記念に出走する。ロードカナロアとの父子制覇なるか。
ロードカナロアの息子が1番人気。
そう考えると、やはりダイメイプリンセスに期待したくなってしまうが、他にも、父仔制覇のかかる馬がいる。
父ロードカナロア('13年優勝)のダノンスマッシュ(牡4歳、栗東・安田隆行厩舎)だ。
父も所属していた安田厩舎は、スプリントGIを2勝したカレンチャン、スプリント重賞3勝のダッシャーゴーゴーなどもいた「短距離王国」として知られている。
昨夏からスプリント路線に専念し、1、2、1、1着と飛躍した。重賞初制覇となった11月25日の京阪杯も、年明け初戦のシルクロードステークスも完勝。その2つを連勝して高松宮記念初参戦というのは父ロードカナロアと同じローテーションなのだが、父はそこで3着に敗れている。
ここを勝てば、父仔制覇を果たすと同時に、偉大な父を超えることにもなる。
強い4歳世代を代表する1頭でもあり、その可能性は充分ありそうだ。
藤田菜七子がGI馬にGIで初騎乗。
ということで、印を。
◎ダノンスマッシュ
○モズスーパーフレア
▲ミスターメロディ
△ダイメイプリンセス
これからは点数を絞って、印をつけるのは多くても4頭までにしたい。
さて、このレースは、先月のフェブラリーステークスにつづくGI出場2戦目となる藤田菜七子が参戦することでも注目されている。騎乗馬は、'14年のスプリンターズステークスを勝ったスノードラゴン(牡11歳、父アドマイヤコジーン、美浦・高木登厩舎)。藤田が実戦でGIホースに騎乗するのは初めてだ。