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コウチーニョ、バルサ2年目の迷い。
イニエスタの後継と目された不幸。
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph byUniphoto Press
posted2019/03/17 10:00
CLリヨン戦ではゴールを決めたコウチーニョだが、リバプール時代の力を発揮できているとは言い難い。
バルサ移籍後、誰もが通る道。
冒頭のラージョ戦後、指笛に対する意見を求められたピケは、サポーターの反応に理解を示した上でコウチーニョを支えた。
「観客の反応は受け入れなきゃ。彼らは応援してくれているんだから。でもチームメイトは皆、全力で彼をサポートするよ。シーズン終盤に入り、俺たちは最高のコウチーニョを必要としている。彼は必ず最高のプレーを見せてくれるようになるだろう」
説得力があったのはセメドの一言だ。
「バルサに移籍してきた誰もが通る道を、コウチーニョはいま通っている」
昨季は振るわなかったセメドだが、バルサ2年目の今季は自分の役目を完全に把握し、素晴らしいパフォーマンスを見せている。
コウチーニョにも、もう少し時間が必要なのかもしれない。