話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
相手の研究が進化するミシャ2年目。
札幌はこの宿命をどう解決するか。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJ.LEAGUE
posted2019/02/26 10:30
ミシャ2年目の公式戦第1戦は走る湘南相手に屈した。だからといってそのスタイルを崩すことはないだろう。
丸裸にされた状態でどう勝つ?
荒野は、「悔しい」を何度も繰り返して、こう続けた。
「今日、負けましたけど、もう一度、自分たちの強みをやり切ること。崩すだけで終わりじゃなく、シュートで終わること。それを続けていけばカウンターを食らうこともない。次の浦和はミシャが指揮したチーム。能力が高い選手が多いですが、チームとしては自分たちが上だと思うので、熊本で調整して浦和戦に臨みます」
今後も相手は札幌を研究してくるだろう。丸裸にされた状態で、相手がスカウティングした以上のものを発揮して勝つには、昨年以上の力が必要になってくる。その難しさが、この初戦で垣間見えた。
露見したウィークポイントを修正しつつ、キャンプでやってきたことをしっかり出していけるか。シンプルにすべきことをやれば、いい攻撃からゴールが生まれ、チームに勢いが生まれるはずだ。