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「F1大阪GP」開催の可能性は?
実現すれば日本初の公道レース。

posted2019/02/25 08:00

 
「F1大阪GP」開催の可能性は?実現すれば日本初の公道レース。<Number Web> photograph by Getty Images

F1公道レースと言えばモナコが代表格。F1世界選手権発足以来、同じコースで開催され続けている。

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尾張正博

尾張正博Masahiro Owari

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Getty Images

「F1大阪グランプリ、公道レース、夢物語だとは思わない。モナコ、シンガポールができるなら大阪もできる。ハードルは認識してる。夢洲には世界最高水準のIRがくる。夢洲は人が住まない非日常の人工島。公道の形状、配置もこれから本格設計。やろうじゃないか」

 これは今月12日に、大阪市の吉村洋文市長がTwitterを通して発信したコメントだ。夢洲(ゆめしま)は、大阪府大阪市此花区にある人工島で、2014年に松井一郎大阪府知事が、カジノを設置した統合型リゾート(IR)の候補地として選定した場所だ。

 また、昨年11月に決定した'25年の国際博覧会(万博)の開催地にもなっている。万博が閉幕した後も、IRの街として夢洲に世界中から観光客を集めるのが、大阪市の狙いのようだ。

 今回の発表は、日本のモータースポーツ界に大きな意味を持つ。それは、もし実現すれば、日本で初の公道レースが開催されることになるからだ。

東京、沖縄での開催は実現せず。

 これまでも、公道レースを日本で開催しようとした試みは何度かあった。

 '05年に三宅島の噴火災害からの復興策として、当時の石原慎太郎東京都知事が三宅島でのオートバイの公道レースを提唱した。しかし、コースの安全性が十分ではなく、医療体制が整っていなかったために競技としての開催は断念。道路を封鎖して、時速70kmの制限速度でオートバイを走らせるデモ走行というイベントに変わってしまった。

 '12年には、沖縄県の豊見城市で、スポーツタイプの市販乗用車を競技用に改造した車両で行われるレースの国内トップカテゴリー「スーパーGT」を開催しようというプロジェクトが立ち上げられたこともあった。

 開催実現に向け、地元警察の協力体制の下、美らSUN(ちゅらさん)ビーチに近い海側のエリアの公道で行われたデモ走行イベントには1万2000人のファンが詰めかけたほどだった。しかし、その後、プロジェクトリーダーが急逝。実現はならなかった。

【次ページ】 世界の潮流は公道レース。

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