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<横綱の本音に迫る>
白鵬翔「2015年は“成”の年だった」
text by
武田葉月Hazuki Takeda
photograph byYoshikazu Shiraki
posted2015/12/30 16:30
初場所の審判部批判から九州場所の“猫だまし”に至るまで2015年の横綱は常に世間の厳しい視線にさらされていた。それでも無言を貫き通した真意はどこにあったのか。
「2015年を漢字一文字で表すとしたら、『成』という字になると思います。『成』にはいろいろな意味がありますが、成長の『成』。振り返ってみれば、30歳を迎えた今年ほど、苦しい局面に立ったことはなかった。そうした経験をして、私自身が成長した1年だったのかなと」
白鵬翔。優勝回数35回を誇る大横綱は、九州場所後の冬巡業で、おだやかな表情でこう語り始めた。