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前代未聞のPK戦やり直し問題。もっと
「誤審」について議論を!~こじれに
こじれ……今後のためにも基準の明確化を~
text by
北條聡Satoshi Hojo
photograph byKYODO
posted2018/07/10 06:00
締め切り時点で結果はわからないが、奈良Cの矢部次郎理事長はPK戦のやり直しに「全身全霊で挑戦したい」。
もはや、何がなんだか――である。「PK戦やり直し」問題だ。6月6日に開催された名古屋グランパス対奈良クラブの天皇杯2回戦で、次ラウンド進出チームの決定に直接影響を及ぼす、競技規則の適用ミスがあった。1-1からの延長戦の末に突入したPK戦。清水修平主審が、奈良Cの4人目・金久保彩のキックする際の動きを「不正フェイント」と判断し、キックのやり直しを命じた。
だが、現行の規則では「やり直し」ではなく「失敗」となり、当該選手に警告が与えられる。適用ミスがなければ、この時点で名古屋の3回戦進出が決まっていた。