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パンクラス王者の阿部大治が、紆余曲折
を経てついにUFCへ。~柔道、キック、
そして辿りついた世界最高峰~
text by
布施鋼治Koji Fuse
photograph bySusumu Nagao
posted2017/09/22 08:00
高校時代は柔道でインターハイ優勝を果たした阿部。会見で「KOデビューをしたいと思う」と抱負を語った。
「UFC Fight Night Japan」(9月23日・さいたま)でオクタゴンデビューを果たす阿部大治は波瀾に満ちた人生を歩んできた格闘家だ。
当初は柔道家としてオリンピックを目指すつもりだった。予定通りに東海大柔道部に特待生として入学していたら、全く違う人生が待っていたかもしれない。しかし、入学直前で「柔道だけの人生はイヤ」と辞退。地元・新潟でキックボクシングを始めた。
高校時代、寮の食堂で観た旧K-1を自分でもやってみたくなったのだ。努力の甲斐あって、キックのライトヘビー級王者になったが、その時すでに旧K-1は資金難で活動を停止していた。仕方なく海外のキック団体に活路を見出そうとしていた時期もあった。