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日本女子バレー新時代へ、“中田ジャパン”の船出。~宮下遥の心を揺さぶったカリスマ監督の言葉~
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byKYODO
posted2017/06/25 17:00
主将は久光製薬の岩坂名奈を指名。中田監督は「自分のやりたいバレーを理解してくれている」と期待をよせる。
'20年東京五輪でのメダル奪回へ向け、中田久美監督が率いる女子バレーボールの新生全日本が、このほど始動した。
「勝ちにこだわり続け、伝説に残るチームをつくりたい」
並々ならぬ決意を述べた中田監督が、最初に取り組んでいるのは、リオ五輪や世界大会のデータ分析から割り出された日本の弱点の改善だ。上位国と日本との差は、サーブレシーブがセッターにきれいに上がった際の決定率。本来ならばもっとも攻撃力が上がるはずの形のときに、日本はポイントを稼ぐことができていなかったのだ。
「ここを改善するには、セッターのトス回しが非常に大事になる。ポイントになるのはミドルの使い方。ミドルを中心とした組み立てができ、チームをまとめ、落ち着かせることのできるセッターに期待している」